庭/家 A-house

既存の庭と家との新しい関係をつくり出す庭を中心とした、敷地のリノベーション

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所在地 岐阜県大垣市
竣工 2017/12
敷地面積 554.17m2
建築面積 247,18m2
延床面積 289.58m2
構造規模 RC 造+S 造+W 造
構造設計:なわけんジム
施工:松原建築商事

物件詳細→概要

庭付き一戸建て住宅の改築。60代夫婦へのヒアリングの中で、間取りは旧宅に準じたい以外強い要望は無く、一方長年かけて手を入れてきた庭への思い入れ、生活の中での庭の持つ意味は強かった。
そこで、これまでつくってきた庭、特に立木をできる限り保存したうえで、庭と家との新しい関係をつくり出すため、敷地に斜めのライン(スラッシュ)を描き、計画の基準線とした。
ラインは家と庭との多様な距離感を生み、新たに庭を造り込んでいく余白もつくり出す。
木々のリズム感に合わせて、短冊状に分節された屋内の各領域からみると、庭はそれぞれ違った表情を見せる。またライン上には木軸キャンチレバーによる深い庇を設けて、庭に新たな領域をつくりながら、庭と屋内を強く結びつけるデバイスとして機能している。
その庇下の一部に、主人の過ごす書斎を配置し、愛する庭を最も満喫できる空間を与えた。庭を中心とした、敷地のリノベーションとも言える計画である。