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2016.10.27

大垣市のY邸へ住宅建築に掲載された報告に伺いました。

7年前に竣工した大垣市のY邸に、住宅建築に掲載された報告に伺いました。
築100年の木造民家を改修した物件です。
はじめは解体して新築したいというご要望でしたが、お話を聞くほどにこの古いお家への愛着を感じましたので、こちらから残すことをお勧めしました。
とはいえ柱や梁はとてもしっかりしているのですが、基礎は玉石に乗っているだけ、また地震力を負担する筋交いも十分ではありませんでした。
 

内部は日本家屋独特の田の字型プラン、とても開放的でフレキシブルな間取りです。
筋交いを増やすのは容易いことですが、それによってせっかくの開放感が損なわれてしまっては意味がないので、構造家の藤尾さんといっしょに考えたのが、『田の字型の周りの縁側を鉄骨造に置き換えて、そこに地震力を負担させる』構法です。
 

基礎も建物を少し浮かせて柱脚を布基礎に緊結することで解決しました。
もともとの建物が持っていた気持ちのよい空間をそのまま引き継ぎながら、新しくできた鉄骨造の縁側が対比的な外観を形成しています。
 

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