ギフレク参加イベントとして、「すごろくハウス」「すごろくオフィス」を題材に、駐車場が増殖しコミュニティを分断しつつある岐阜のまちへの提案を行った。展覧会会場はすごろくオフィスの工事が今まさに始まろうとしている工事現場である。既存木造住宅が解体された更地に6畳余の地下室のみが残っており、そこを真っ白の展示空間に仕立てFRPハニカム製の可動式屋根をかけた。開け放てば地下にいながら外のざわざわが伝わり、見上げると空。小さくも確かに都市とつながっているこの空間も建築が敷地境界線を飛び越えてまちへ展開する試みの一つである。